« すごい家族 | トップページ | worldometers »

2010年3月 8日 (月)

Konica HEXAR 35mmF2.0

もう20年近く前、社会人になって初めてお金を出して買ったカメラはコニカBIG-MINI(BM-301)だった。レンズはF3.5で少し暗いものの、使いやすい小型の良く写るカメラであった。同じころ、CONTAXから高級コンパクト「T2」が出ていた。バブル景気も背景にあったと思うが、10万円を超える価格にもかかわらず良く売れたようだ。T2を買った知人は3人ほどいる。

しばらくしてコニカから、T2とほぼ同じ高級な価格帯で「HEXAR」が登場する。BIG-MINI以来コニカファンになっていた私は、9万円近くの価格に悩んだ末、HEXARを購入した。決め手はマニュアル機能が充実していたこととレンズの明るさ。オート露出、オートフォーカスしかできないBIG-MINIに物足りなさを感じていたのもある。チタン外装のT2は38mmであることと、デザインがBIG-MINIにそっくりだったので対象外。

このカメラはT2と比較して決してコンパクトではない。フラッシュも内蔵されていない。多分サイズとフォルム、さらにレンズまでもが「ライカ」を意識してデザインされていると思う。このF2.0のHEXARレンズはとてもくっきりと写る。私の中で最高の35mmレンズ。(お役御免となったBIG-MINIは留学する姉にあげた。)

このカメラのすごい点はシャッター・巻き上げ音が、ただでさえ静かなのに「サイレントモード」に設定すると、ほとんど何も聞こえないくらいになること。(ただし、巻き上げ、フォーカスの駆動は遅くなる。)また、オートフォーカスの精度も高く、しかもファインダー内でフォーカス距離がパララックス補正枠と連動してすぐわかるため、ピンボケの失敗はほとんどない。後で知ったが、レンズの駆動部分の素材は熱膨張まで考慮されていたとのこと。正確なオートフォーカスを実現するために、一見何でもなさそうな部分まで考え抜かれ、配慮がなされている。

絞りダイヤルもシャッターボタンからすぐ操作できる位置にあったり、マニュアル露出モードにすると、測光方式は自動的に平均からスポットに切り替わるなど、使い勝手も実に良く考えられている。電池の持ちも良く、美点を挙げればきりがない。残念なことに、大口径レンズシャッターの宿命で、シャッタースピードが1/250までであることを除けば、まさに理想的なカメラ。故障知らずで現在も稼動中である。

|

« すごい家族 | トップページ | worldometers »

Good Design」カテゴリの記事